高度専門看護師教育課程:専門看護師(CNS)プログラム
CNSとは?
専門看護師〈Certified Nurse Specialist〉のことで、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して質の高い看護を提供するための専門分野の知識・技術を有する看護師のことです。
CNSになるためには?
看護師免許を有し、通算 5 年以上の実務経験(うち 3 年間以上は専門看護分野)、ならびに大学院博士前期課程での学修が必要です。その後、日本看護協会の認定審査を受けて合格すれば CNS の資格が取得できます。
群馬大学でもCNSの勉強ができるの?
本学は群馬県で唯一 CNS コースを有する教育機関であり、がん看護・慢性疾患看護・老人看護・母性看護の4つのコースがあります。すべてのコースは、専門看護師の発展型であるケアとキュアの融合を目指す高度実践専門看護師教育課程(38 単位)を実施しています。
CNS 認定審査に合格した本学修了の CNS は、病院、診療所、在宅ケア施設等で活動すると共に、大学で講義を行うなど看護学の向上のためにも活躍しています。
CNS については、こちらもご参照ください。

専門職養成プログラム
臨床研究コーディネーター(CRC)管理者養成コース
臨床研究の高度な知識と実践力を持つ「臨床研究プロフェッショナル」を育成。
新しい治療法や予防法を確立するための科学的根拠は、臨床試験をはじめとした臨床研究から得られます。 臨床研究の中核拠点となっている世界の研究医療機関では、臨床研究コーディネーター(CRC)やデータマネージャー(DM)と呼ばれる専門職が活躍して、臨床試験や疫学研究が進められています。質の高い研究を行うには、これら専門職のなかでも高度な知識やスキルを身につけた人材を欠かすことができません。しかし、わが国ではこれらの指導的人材を育てられる教育機関はごくわずかです。
群馬大学大学院保健学研究科では、平成 13 年の大学院設置当初から、臨床研究専門職の指導者養成のための講義や演習を行ってきました。また、臨床研究中核病院などと連携して実践的な演習を含む「CRC 管理者養成コース」を開講しています。コース履修者には、「臨床研究プロフェッショナル(臨プロ)」の称号が与えられます。
令和 3 年3月までに、15 名がコースを修了し、臨床研究プロフェッショナルの称号が授与されています。

地域・大学院循環型保健学リーダーの育成プログラム
地域保健学研究プロジェクトを基盤として、働きながら職場で研究ができる環境を提供します。
これまでの教育を発展させ、さらなる地域活動と教育との一体化を目指した新しい大学院教育プログラム「地域・大学院循環型」を構築し、平成 19 年から3年間文部科学省大学院教育改革支援プログラム ( 大学院 GP) の支援を受けました。平成 22 年度以降も教育プログラムとして継続しています。
具体的には、地域の保健医療従事者を社会人学生として受け入れ、所属機関における研究課題を、所属機関と大学との共同で「地域保健学研究プロジェクト」として遂行します。学生はこの課程を通して、研究能力やリーダーとしての能力を体験的に修得し、大学院修了後は「地域保健学リーダー」として、地域保健医療活動の推進や、大学との協働の促進における役割を果たすことが期待されます。
令和 2 年度までに 50 名の学生が本プロジェクトの研究遂行者として認定を受け地域社会で活躍しています。
