2025年10月25日・26日、本学昭和キャンパスにて、医学部保健学科・大学院保健学研究科が中心となり、群馬大学医学部特別主催事業「秋の散歩道」を開催いたしました。
当日は多くの皆さまにご参加いただき、盛況のうちに終了することができました。
ご来場いただいた皆さま、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
特別講演I「感動は生きる力―星野富弘の生き方と詩画作品―」、以下のようなスケジュールで実施しました。
・開催日時、場所
10月25日(土)14時~14時50分(新棟2階ミレニアムホール)
・座長
近藤浩子 群馬大学大学院保健学研究科 看護学 教授
・講師
聖生清重 富弘美術館 館長
・関連リンク
・開催内容
詩画作家星野富弘の作品を展示する富弘美術館の累計入館者は700万人を超え、大勢の人々を励まし、勇気づけ、癒しつづけています。人々の魂を揺さぶる感動的な「富弘作品」は、何故、いかにして生まれたのか。長年の友人である聖生館長がその真実に迫りました。
富弘氏は、幼い頃からやんちゃなスポーツマンであったそうです。常にユーモアを忘れず、人を笑わせること、喜ばせることが大好きだった。子ども時代の富弘氏のひょうきんな笑顔、学生時代の筋骨隆々とした写真が多数紹介されました。
その富弘氏が、体育教師になって2カ月目、クラブ活動中の墜落事故で、首から下の自由を失った。事故を知って病院に駆け付けた館長は、絶望的な富弘氏の姿を見て、かける言葉がなく、しばらくは彼に会うことができなかったそうです。ベッド上で天井だけを見る生活を9年間続けた富弘氏は、絵を描くという目的を見出しました。これが生きる力となって退院へと結びついた。富弘氏の描く花の絵と詩には、彼の中で反芻された聖書の一節が、表現されているといいます。苦境にありながら、決して人の悪口や不満を口にしない、不自由な生活の中で体験した苦難の全てが昇華されて詩画に現わされている、これが多くの人々に感動を与えているのだ、ということが伝わってきました。

