2026年8月19日(水)、JOMOスクエアにおいて、全国健康保険協会群馬支部と群馬大学大学院保健学研究科附属高度保健学人材開発センターによる「健診等データ分析報告会」を開催しました。
本報告会は、全国健康保険協会群馬支部が保有する健診・特定保健指導等のデータを活用した共同研究の成果を共有するとともに、分析結果を今後の保健指導や保健事業にどのように活かしていくかを、地域の保健医療関係者とともに検討することを目的として開催したものです。
開会にあたり、全国健康保険協会群馬支部長の岡田芳久氏と、群馬大学大学院保健学研究科長・高度保健学人材開発センター長の齋藤貴之から挨拶がありました。
■健診・特定保健指導データの分析結果を報告
第一部では、全国健康保険協会群馬支部 新井氏から群馬支部加入者の適用状況および支部におけるデータ分析について報告が行われました。続いて、保健学研究科の大川助教から「健診・特定保健指導データの現状分析と課題について」と題し、共同研究による分析結果を報告しました。

■保健指導の現場とデータ解析をつなぐグループワーク
第二部では、保健学研究科の佐藤教授を司会に、健診機関の保健師・管理栄養士など、保健指導に携わる方々を中心とした少人数のグループワークを行いました。
参加者からは、保健指導の実施につなげるための声掛けや事前準備、対象者の特性や改善への意欲に応じた関わり方など、現場で実践されているさまざまな工夫が紹介されました。
また、「分析結果を日々の保健指導にどのように活用できるか」「事業所に健康課題を説明するためには、どのようなデータが必要か」「対象者の特性や行動変容を把握するために、今後どのような分析が必要か」などについて、活発な意見交換が行われました。
各グループでは、所属機関における取り組みや課題が共有され、保健事業の改善につながるデータの活用方法や、今後さらに分析すべき課題、大学との協働に対する要望など、さまざまな意見が出されました。パブリックヘルス学環や保健学研究科の大学院生は各グループワークのファシリテーターとして参加しました。

■参加した学生の声
今回の報告会には、データ解析や公衆衛生研究に取り組む学生も参加しました。グループワークを通して、保健指導の現場で行われている工夫や直面している課題を知り、現場に貢献する研究のあり方について学びを深めました。
グループワークでは、保健指導の実施につなげるための声掛けや事前準備など、現場におけるさまざまな工夫を知ることができました。保健指導業務に携わる方々の日々の努力を実感するとともに、「今回の報告会を通して、保健指導の効果を知ることができて嬉しい」という声を伺い、私自身も嬉しく感じました。
現場の保健師・管理栄養士の皆様が、一人ひとりに心を配りながら保健指導に取り組まれていることを実感しました。その試行錯誤に敬意を表するとともに、今後は現場に貢献できるデータ解析に、より一層取り組みたいと感じました。貴重な機会をありがとうございました。
実際の保健指導における工夫や課題を知ることができました。特に、保健指導の対象となる方々の特性や、生活習慣を改善しようとする意思に関する意見が多く挙げられ、現場ではどのようなデータ解析が必要とされているのかを改めて考える機会となりました。今回得た学びを、今後の解析や研究に活かしていきたいと思います。
データを大学で解析するだけでなく、その結果を実際に保健指導に携わる方々と共有し、現場の課題とデータを結びつけて取り組むことの重要性を学びました。意見交換では、保健師・管理栄養士の皆様から、必要とするデータについて具体的な意見を伺うことができました。今後は、こうした現場の声を取り入れた分析に取り組みたいと思います。
■現場の声を今後の共同研究へ
健診等のデータは、地域や職域の健康課題を客観的に捉え、より効果的な保健指導や健康施策を検討するための重要な基盤です。一方、データを実際の保健事業に結びつけるためには、分析を担う研究者や学生と、保健指導の現場を担う専門職との継続的な対話が欠かせません。
今回の報告会は、データ解析の成果を現場と共有するとともに、現場から新たな研究課題を学ぶ、双方向の貴重な機会となりました。
群馬大学大学院保健学研究科は、今後も全国健康保険協会群馬支部および地域の保健医療関係者の皆様と連携し、現場の声を取り入れたデータ解析を進め、より効果的な保健事業と地域で働く人々の健康づくりに貢献してまいります。

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