2025年10月2日(木)~3日(金)に開催された第72回北関東医学会総会にて、リハビリテーション学講座の小林匠教授が講演を行いました。
小林教授からのコメントを以下に掲載します。
「この度、第72回北関東医学会総会にて「リハビリテーション学的視点から考える足関節靱帯損傷予防に向けた取り組み」というテーマで講演をさせていただきました。
足関節捻挫によって生じる足関節靱帯損傷は発生・再発頻度が非常に高いスポーツ外傷の一つで、変形性足関節症などの二次的な障害の原因となります。近年、超音波などの画像診断装置の性能向上によって、足関節「捻挫」によって生じた損傷組織が評価できるようになり、以前よりも的確に病態が把握できるようになってきました。現在、私たちの研究グループでは、足関節「捻挫」の再発を繰り返す慢性足関節不安定症者において「前距腓靱帯損傷」を認める割合を調査し、この「前距腓靱帯損傷」が足関節周囲機能に及ぼす影響を検討しているところです。
今回の講演では、足関節靱帯損傷の予防に向けて取り組んできた私たちの研究内容とともに、昨年度から行なっているプロバスケットボールリーグBリーグにおける足関節捻挫予防プロジェクトについても紹介させていただきました。
本講演の内容が、将来の足関節捻挫の予防につながることを祈念します。」